受付時間

(月~水・金)9:00~12:00 / 14:00~18:00
(木)14:00~20:00(土)9:00~15:00

TOP

福井市で肩の痛みにお悩みの方へ|回旋筋腱板損傷(腱板断裂)

1.病態(病気のメカニズム)

回旋筋腱板損傷(腱板断裂)は、肩関節を安定させる腱板(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)の損傷や断裂によって生じる疾患です。腱板は肩関節の動きを支える重要な役割を果たしており、損傷すると肩の可動域が制限され、痛みが発生します。特に棘上筋が損傷しやすく、肩の動作時に痛みや違和感を引き起こします。

2.症状(どのような痛みがあるか)

腱板損傷の主な症状は以下の通りです:

●肩の運動時痛:腕を上げる際に痛みが強くなる。

●夜間痛:寝返りを打つと痛みが悪化し、睡眠の質が低下する。

●筋力低下:腕を上げる力が弱くなり、物を持ち上げるのが困難になる。

●可動域制限:肩の動きが悪くなり、特定の角度で痛みが生じる。

●肩の異音:肩を動かす際に「ゴリゴリ」「ジャリジャリ」といった音がすることがある。

3.原因(なぜ発生するのか)

腱板損傷の原因は以下のようなものがあります:

●加齢による変性:腱板の組織がもろくなり、損傷しやすくなる。

●肩の使いすぎ(オーバーユース):スポーツや仕事での繰り返し動作が腱板に負担をかける。

●外傷:転倒や肩の強打によって腱板が損傷する。

●血流不足:腱板への血流が低下すると、組織の修復能力が低下し、損傷しやすくなる。

4.治療(どうやって改善するのか)

腱板損傷の治療には保存療法手術療法があります。

●保存療法(軽度の場合):

-○安静:肩への負担を減らし、炎症を抑える。

-○薬物療法:消炎鎮痛剤やステロイド注射を使用。

-○温熱療法:血流を改善し、筋肉の緊張を緩和。

-○運動療法:肩の可動域を改善し、筋力を強化する。

●手術療法(重症の場合):

-○腱板修復術:損傷した腱板を縫合し、機能を回復させる。

-○人工関節置換術:腱板の損傷が重度で修復が困難な場合に適用される。

5.日々の生活での注意点(予防と対策)

腱板損傷の予防と症状の悪化を防ぐためには、肩の負担を軽減し、適度な運動を取り入れることが重要です。

日常生活での注意点

●長時間のスマホ・パソコン使用を避ける(肩に負担をかけない姿勢を意識する)。

●適度な運動を取り入れる(肩甲骨のストレッチを習慣化し、筋肉の柔軟性を維持する)。

●寝具の選び方(肩に負担をかけない適度な硬さの枕を使用する)。

●体重管理(過度な体重増加は肩への負担を増やすため、適切な食生活を心がける)。

●ストレス管理(精神的な緊張が筋肉の硬直を引き起こすため、リラックスする時間を作る)。