腸脛靭帯炎
1. 病態(病気のメカニズム)
腸脛靭帯炎は、太ももの外側を走る「腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)」が膝の外側で摩擦を繰り返すことにより炎症を起こす疾患です。腸脛靭帯は、大腿筋膜張筋と大臀筋から連なり、膝の外側にある骨(大腿骨外顆)に沿って脛骨に付着しています。
ランニングや階段昇降などの動作で、膝の屈伸時に腸脛靭帯と骨が擦れ合うような負荷が繰り返されると、腸脛靭帯とその下の滑液包に炎症が起きて、膝の外側に痛みを感じるようになります。「ランナー膝」とも呼ばれ、特に長距離ランナーや自転車競技者に多く見られます。
2. 症状(どのような痛みがあるか)
腸脛靭帯炎の主な症状には以下のような特徴があります:
●膝の外側に鋭い痛み(特に走行後、または長時間の歩行後)
●痛みは運動開始後しばらくして出現し、休むと軽減
●階段の昇降、特に下りでの痛み
●膝を曲げた状態で腸脛靭帯を押すと強い圧痛
●膝の内側ではなく、外側に限定された痛みが特徴
放置すると痛みが慢性化し、トレーニングや日常活動の継続が難しくなることもあります。
また「半月板損傷」「靭帯損傷」「大腿二頭筋腱炎」「坐骨神経痛」などとの鑑別が重要です。
3. 原因(なぜ発生するのか)
腸脛靭帯炎の発症に関与する主な要因は以下の通りです:
●ランニングなどの繰り返し動作による過度の使用
●下肢のアライメント異常(O脚傾向、回内足など)
●柔軟性の低下(大腿部や股関節周囲)
●大臀筋・中臀筋の筋力不足
●不適切なトレーニング量やフォーム、硬い路面での走行
これらが複合的に関与し、腸脛靭帯に過剰な摩擦や張力を生じさせることで炎症が進行します。
4. 治療(どうやって改善するのか)
腸脛靭帯炎の治療は保存療法が基本となります:
●安静・活動制限(走行距離や頻度を調整)
●物理療法(アイシング、温熱療法、超音波など)
●ストレッチ(腸脛靭帯・大臀筋・大腿筋膜張筋などを中心に)
●筋力強化訓練(特に股関節外転筋群の安定性向上)
●フォームの見直しと動作指導(姿勢や走り方を改善)
重症化すると一時的な運動中止や注射療法を検討することもあります。
5. 日々の生活での注意点(予防と対策)
腸脛靭帯炎を予防・再発防止するために、以下の対策が有効です:
●柔軟性の維持(運動前後のストレッチを欠かさない)
●大臀筋・中臀筋の筋トレを日常に取り入れる
●ランニングフォームの見直し(股関節の安定性重視)
●クッション性のある靴や柔らかい地面の活用
●違和感が出たら、早期の対処と運動調整を心がける
上記のような症状でお悩みの方の中には「今まで整形外科・整骨院(接骨院)・整体院に行っても良くならなかった」という方も多いと思います。
ただ、みかん接骨院は、痛み・痺れを取り除く施術が得意です。
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