福井市で肩の痛みや手の痺れにお悩みの方へ｜過外転症候群

１.病態（病気のメカニズム）

過外転症候群は、小胸筋の下で神経や血管が圧迫されることで発症する疾患です。小胸筋は胸の前側に位置し、肩甲骨の動きに関与する重要な筋肉ですが、過度な緊張や負荷によって腕神経叢や鎖骨下動脈が圧迫されると、痛みやしびれ、血流障害が生じます。

この疾患は「胸郭出口症候群」の一種であり、「斜角筋症候群」や「肋鎖症候群」と同様に、神経や血管の圧迫が原因となります。特に、腕を挙げる動作で症状が悪化することが特徴です。

２.症状（どのような痛みがあるか）

過外転症候群の主な症状は、腕や手のしびれ、痛み、血流障害です。特に以下のような症状が現れることがあります：

●腕や手のしびれ（特に小指側）

●肩や首の痛み

●腕の筋力低下

●手の冷たさや蒼白（血流障害による）

●握力低下や細かい動作の困難

●腕を挙げると症状が悪化（例：吊革につかまる、高い所に洗濯物を干す）

症状は個人差があり、軽度の場合は違和感程度ですが、重症になると日常生活に支障をきたすことがあります。

３.原因（なぜ発生するのか）

過外転症候群の原因は多岐にわたりますが、主な要因として以下が挙げられます：

●長時間の不良姿勢（猫背、なで肩）

●過度な繰り返し動作（スポーツや仕事での腕の使いすぎ）

●筋肉の過緊張（ストレスや運動不足）

●解剖学的異常（生まれつき小胸筋が短い）

●筋トレによる影響（特にベンチプレスなど胸の筋肉を鍛える運動）

特に、デスクワークやスマートフォンの長時間使用による姿勢の悪化が影響しやすく、現代社会において発症率が高まっています。

４.治療（どうやって改善するのか）

治療には保存療法が基本となります。まずは、痛みを軽減するために消炎鎮痛剤を使用し、炎症を抑えます。リハビリでは、小胸筋の緊張を緩めるストレッチや筋力トレーニングが推奨されます。

●保存療法：

-○姿勢改善（猫背を直し、肩を適切な位置に保つ）

-○ストレッチ（小胸筋をほぐす）

-○筋力トレーニング（肩甲骨周りの筋肉を強化）

-○温熱療法（血流を改善し、筋肉の緊張を緩和）

-○薬物療法（消炎鎮痛剤や筋弛緩薬）

●手術療法（重症の場合）：

-○小胸筋切除術（圧迫を軽減するために筋肉を切除）

手術は、保存療法で改善しない場合に検討されます。

５.日々の生活での注意点（予防と対策）

過外転症候群の予防と症状の悪化を防ぐためには、正しい姿勢を意識し、適度な運動を取り入れることが重要です。長時間の座り姿勢を避け、こまめにストレッチを行うことで首や肩への負担を軽減できます。

日常生活での注意点：

●長時間のスマホ・パソコン使用を避ける

●適度な運動を取り入れる（肩や首のストレッチ）

●寝具の選び方（首や肩に負担をかけない枕を使用）

●体重管理（過度な体重増加は小胸筋への負担を増やす）

●ストレス管理（精神的な緊張が筋肉の硬直を引き起こす）

上記のような症状でお悩みの方の中には「今まで整形外科・整骨院（接骨院）・整体院に行っても良くならなかった」という方も多いと思います。
ただ、みかん接骨院は、痛み・痺れを取り除く施術が得意です。
現代医療の主流となる整形外科的理論･検査以外にも筋肉・骨格・姿勢・運動連鎖を組み合わせた独自の治療理論を持ち、症状の表面だけではなく根本原因に対してアプローチをすることで結果を出すことが可能です。 整形外科、接骨院(整骨院)、鍼灸院、整体院など、他院を３院以上回っても良くならなかったという方は、いつでも当院にご相談くださいね！

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